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ただのグウゼン…

私、67年目を迎えました。ホームページは10年目です。…関係なかったですね。
更新は相変わらず細々ですね。「もっと更新して」という声はあちこちからいただ
きますが、なんともなりません。

「枯れ木も山のにぎわい」ではないですが、せめて、全ての作品リストにジャケッ
ト写真をと、早い話しが「お茶をにごす」といいますか、まあ、どうでもいいこと
を一年くらいかけて、昨年の12月頃に完成させました。皆さんの中には、気付い
てくれた人もいるかと思います。トップページの更新情報だけみて素通りしてしま
う人はそんなこと知りませんよね。まあ、どうでもいいことですからいいんですが。

前回更新した「ぼく海の底で燃えているものを見たよ」は、たまたま山下洋輔さん
の著書「ピアニストを笑え!」を読んでいての大発見でした。錆びついていた記憶
が突然に蘇ったことに、私、ボケが治ったと歓喜したものです。
実は、もう一つ歓喜した出来事があったのです。「不思議」といいますか「奇遇」
といいますか、これはいったい……というできごとでした。

レコードはあるがジャケットが無いものが多いんですね。私が録音を担当しました、
ドーナッツ盤といわれるシングルレコードです。
その昔、カッティングされ、プレスが上がってきたテスト盤の音質を私たちスタッ
フがチェックします。この時代の録音は、そういうシステムになっていたんですね。
「音証盤」とか言ってました。矢印をクリックして下さい。

そんな訳でインターネットを駆けずりまわりジャケットを集めました。99パーセ
ントの確率で見つかりました。便利な時代です。
テスト盤の音チェックは特別なことではありません。それぞれが聴き慣れた装置で、
スタジオで聴いたイメージであればOKです。殆どの場合なんの問題もなく通過し
て本プレスに入ります。そんなこんなで、製品盤が上がるころにはメーカーの担当
ディレクターは忘れてしまっていた、ということですね。私もその当時忙し過ぎて
昨日のことは忘れていましたからね。

もう一つの感動したって話でしたね。どうでもいい話しをグダグダとすみません。
それは私のファースト録音だと思う森山良子さんの「夜明けの子守歌」というシン
グルレコードのことなんです。
このレコードのジャケットはご覧の通りあります。だが、ジャケットに赤鉛筆でい
ろいろな注意書きがしてあるんです。私が書いたのではありません。その当時私の
上司だった榊原積さんが書いたものです。私のデビュー盤でありますから、チェッ
クされたんです。それに対するコメントです。なにもジャケットに書かなくてもい
いと思うのですが。

どんなことが書いてあるかは秘密です。赤鉛筆ですから、いわゆる「注意書き」と
いうことですね。とても厳しい人でしたが、いまこの「赤入れ」を読むと「やさし
さ」を感じますね。
更新するにあたってこの「赤入れ」をフォトショップで修正していたのですがとっ
ても面倒くさくって、それで、インターネットで見つけたものを使おうとしたので
すが、これがいい感じじゃなかったんですね。しょうがないので赤鉛筆を修正した
わけです。まあ、やってみれば、たいしてたいへんなことではなかったのですが。
そして更新した翌日のことでした。

正確には2007年12月12日(水曜日)のことです。もう3ヶ月も経ってしま
って、申し訳ないです。
散髪に行くために車を運転していました。ラジオはТBSが鳴っていて、間もなく
「森山良子のハートオブポップス」が始まりました。良子さんが「古くからの子守
歌ってどうしてかなしいのだろう」だから、自分の子供には「夜明けの子守歌」を
聞かせていたという話しをしているのです。直太郎くんのことでしょうか。私の耳
は良子さんの声に釘付けになっていました。そしたら、なんということでしょう、
ワンコーラスをアカペラで歌ったではありませんか。えっ!、と思わず大きな声が
出ました。昨日の今日です。何というグウゼン。なんというキグウ。ナンというカ
ミのおぼしめし。
不思議だと思いませんか。心臓がドキドキしてきて、思わず「通じたんだ」たとつ
ぶやきました。ジャケット写真をグリグリしたことで、テレパシーのようなものが
飛び出したのかもね。私がラジオを聴く確率を考えると、ただのグウゼンではない
ような気がするんですよね。


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