back


ENSEMBLE ONGAKU ZAMMAI / RAVEL
アンサンブル「音楽三昧」モーリス ラベル 編曲 : 田崎瑞博




ewe ewcc 0002

1. ラ・ヴァルス
〜管弦楽のための舞踏詩〜
 クープランの墓標
2. プレリュード
3. フーガ
4. フォルラーヌ
5. リゴドン
6. メニェット
7. トッカータ
8. 亡き王女のためのパヴァーヌ

音楽三昧

田中潤一 : フルート、アルトフルート
 ソプラノリコーダー
川原千真 : ヴァイオリン
田崎瑞博 : ヴィオラ
蓮池 仁 : コントラバス
加久間朋子 : チェンバロ、ハープ

 5月2日、一ヶ月のブランクがあっての二日目の録音「ピアノ協奏曲」1楽章から
始める予定だ。
準備も整ったところで田中さんが初日の「クープランの墓標」のテープを聴きますか
といった。「いや聴きません」といったら驚いた顔をした。私としては「アレはアレ」
「コレはコレ」という考えだった。
私の為に音を確認するということだったら聴く必要はないのだが、もしかして全員で
聴き、心の準備というか、雰囲気作りだったのかもしれない。「聴かない」といって
しまってから気付き反省した。でもあっさり引き下がったところをみると、そんなに
深刻なことでなかったと思った。本来だったら聴くのが当たり前のことだろうと思う。
私としては今日が初日と考えていたので、新たな気持ちで取りかかりたい気分なのだ。

 録音セッティングは以外と早くセットアップしていた。初日と何一つ変更点はない。
チェンバロの調律が終わったようだ。ステージ上ではそれぞれチューニングしながら
録音体勢に入っている。一瞬静かになり、田中さんの「リハーサル始めます」の声。
4月2日のデータに従って、マイクレベル、イコライザ、録音レベルを確認。微妙な
位相チェックも含めた空気感はヘッドフォンで確認、微調整する。
「チェンバロが少し遠いかな」「メインマイクを全体に近づけよう」「ややドライな
方向にしたらイイかもしれない」特に第一楽章の終りあたりから激しくなる部分をイ
メージし、近づけるこにした。

 ステージでは譜面の確認しながら部分的にリハーサルしている。この間にメインマ
イクを動かす。といっても、かなり微妙な作業。マイクの角度と位置をほんの僅か、
ややドライにしたい、念じるようなそんな感じだ。普通の人には絶対分らないゴミの
ようなことだ。まぁ、これが技術といえば技術なんです!!。やってることが、なん
やら「ウサンクサイ」催眠療法のようなんですが。

 チェンバロに関しては一応そのままの状態でテスト録音に入った。早速プレイバッ
ク。聴き終わって注文がいろいろ出る。案の定チェンバロがもう少し聞こえたい。
リコーダとフルートの持ち替えが、それぞれ音色の温度差で微妙なバランスの変化に
聞こえる。リコーダーの音域が高くなるにつれて音は鋭くなる。不快になってしまっ
ては意味がない。気に掛けていた部分だ。そんなことも含めて、田中さんに一寸した
身体の角度で調整して貰うことにする。こんなことで以外と解決するものなんだ。

 録音は進みその都度、微妙にマイクの位置は変わる。「関係ないんじゃないの」と
いわれる目に見えないことばかり。これは精神的以外のなにものでもない。どう変わ
るのか、と問われたら、そうだね……「風の匂いで季節を感じる」そんなニュアンス
かな……。デリカシーの問題なんだ。大事なことなんです。
いずれも、どんな録音にもある細かい、当たり前のことばかり。裏を返せばどうでも
よいことばかりなんだ。三日目、四日目も全く問題なし、とてもよい雰囲気にうちに
全録音が終了した。

 終わってみれば、編集ヶ所はかなりな数になっていた。ヴァイオリンの川原さんが
全てを聴いて、編集ヶ所を確認し目をつむる所はつむる。減る事はあっても増える事
はないようだが、問題はマスターリング作業の日程だ。二日間で終わらせないといけ
ない。
マスターリングなら、日本にこの人しかいないと信じてうたがわない私の友人でもあ
るソニーレコードの田中三一氏に依頼してある。
本来の編集方法(田中方式)では二日では終わらないことは分っている。いろいろ考
え悩んだ末、ハードディスクで編集することにした。機種はソニックソリューション。
彼の編集室にオペレータ付きで持ち込み、編集したそばからマスターリングしていく。
こだわりの田中三一氏にしてみれば好ましくないやり方なのだが、経済的理由でこの
方法をとった。


レコーディング エンジニア :
レコーディング スタッフ&機材 :
レコーディング :
 
調律 :
マスターリング エンジニア :
ソニックソリューション エディター :


伊豫部富治
宮沢正光 宮下章(ふぉるく)
秋川キララホール
(2ch Direct Recording)
賀屋野正裕
田中三一(ソニーレコード)
池松千映(ソニーレコード)

  音楽三昧


back