この録音はアナログで2チャンネル録音のはずだったが、プロトゥル
ス、ハードディスク録音に変更した。
「新し物好き」で使った訳でない。たまたま設置されていた事もある
が、プロデューサーの佐藤さんは最初からアナログで録音する考えで
いた。この手の録音は、誰でも反射的にアナログ、となるものなんだ。
ハードディスクに切り替えた理由は、編集の制約から開放しより演奏
に重点を置いてもらうというもの「イイ録音はイイ演奏から」そんな
考えでした。
曲目も、ピアソラやショスタコービッチと、逆にディジタリーな方向
ヘ行っても全くおかしくないと思った。サウンドチェックも終わって
録音に入った。アシスタントに目配せしてプロトゥルスも一緒に走ら
せる。テーク1、テーク2、テーク3と続けて録音。最後のテークを
アナログでプレイバックした。このテークをベースに部分的に録り直
す。編集はかなりな数が出てくる。手切り編集では時間がかかる。待
ち時間が長くなり演奏に影響が出る。
プロデューサーでディレクターの竹下欣伸さんも「こうなったらプロ
トゥルスでやろうよ」アナログはそのままにして、アシスタントエン
ジニアの野川君はプロトゥルスの編集を始めた。
私は編集が多くなることを予測していた。偶然置いてあったとはいえ
ラッキーだった。
コーヒーを飲み終わらないうちに編集完了。あまりの早さに皆、驚き
の声。プレイバックする。佐藤さんにしっかりディジタルを聴いても
らう。「えっ、これディジタル?」「何の問題ないよ」そして、メン
バー四人は「完璧だ」と大騒ぎ。二曲目の録音に入る。のびのびと演
奏している。熱が入った感じだ。