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クライスラーコレクション「愛の喜び」
加藤知子




CANYON CLASSICS
D32L0012

加藤知子 (Violin)
萩野千里 (Piano)

1989年1月10日〜12日
多賀城市民会館

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ウィーン奇想曲
ベートーベンの主題によるロンディーノ
中国の太鼓
ポッケリーニの様式によるアレグレット
ロマンティックな子守歌
ジプシーの女
愛の悲しみ
愛の喜び
レチタティーヴォとスケルッツオ・カブリース
クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ
美しきロスマリン
カエターノ・プニャーニの様式によるテンポ・ディ・メヌエット
タンゴ(アルベニス)
ガエターノ・ブニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
ロンドンデリーの歌〜ククレインの別れ〜

昭和が平成となった。世の中、歌舞音曲が自粛されていた。そんな時に宮城県多賀城市へ録音に
行った。仙台市駅前のホテルにチェックイン。電車で多賀城市のホールへ三日間通った。
録音ポイントをつかむのに思考錯誤していた。山台を敷いてみた。二枚重ねにしてみたり、四枚
重ねにしてみたりするが、なかなか決まらない。山台(やまだい)というのはステージにヒナ壇
などを作ったりする為の、高さ15センチほどの畳大の大道具。

何をしているのか。音に対する飽くなき追及ではない。実は加藤さん足を怪我していた。長時間
たつのはしんどい。椅子に座って演奏出来るものは座る。加藤さん辛かったと思う。しかし、録
音する私はもっと辛い。たつと、座るのでは録音の条件が変わってしまう。だからといってその
都度マイクロフォンの位置を動かしたくない。突然「立って弾く」と言い出したら私が混乱する。

そんな訳で、高さを合わせようと山台の出番。高さだけの事なら問題はないのだが肝心の音がか
わってしまう。全て同じ条件で録音しなければいけない理由どこにもないのだが、行き掛り上こ
だわるようなことになってしまった。今こうして聴くとどんな状態で演奏したかがわかる。こう
いう場合私の出来ることは限られる。


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