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CONCERT IN NEW JAZZ / 山下洋輔トリオ



UNION UPS-2011-J
   Side1

1. さて
2. 木喰

  Side2

1. 木輪
2. ぐがん



山下洋輔 (pf)森山威男 (drs)中村誠一 (sax cl)

こむずかしいジャズの録音が続いています。山下洋輔トリオ1969年3月結成。
この録音は9月21日大手町サンケイホールでのライブ録音。この時すでにテイ
チク会館スタジオから、ニッポン放送サービス(現・ポニーキャニオンレコード)
に移籍。これはアルバイト。会社に支障をきたさない限り黙認されていた。

リハーサルが終り、本番までの時間、プログラムに沿ってリハーサルの時のバラ
ンス関係を確認し本番を待つ。始まれば一回こっきり、録音に何があってもやり
直し不可能。あとの祭りだ。

舞台袖から連絡が入る「開始30秒前です」テープレコーダーが赤ランプを点け
て走り出す。
客席が暗転する、ふうっと思わず溜め息が出る。大きく深呼吸をする。ディレク
ターは舞台袖と何やら連絡を取りあっている。私の目は舞台から離さない。
チラッと調整卓に目をやる。右手はしっかりとオーディエンスのアッテネーター
を握っている。指先に力が入っているのがわかる。

「出るよ」とディレクターの声。三人が出てくる。大きな拍手。三人並んで一礼。
一段と大きな拍手。それぞれ位置に着いた。拍手が止む刹那、まさに演奏が始ま
るその瞬間、右手のフェーダーが定位置まですべりおちる。と同時に雷が落ちた
ような演奏が始まった。耳、目がにわかに忙しくなる。なにせ二チャン一発録音。

改めて聴くとA面の一曲目から、B面の最後の曲では雰囲気が違うのが分かる。
2チャン一発録音、まさに記録ですね。


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