7月1日付けで株式会社ニッポン放送サービス録音部勤務となった。(現 ポニー・キャニオ
ンレコード)初仕事がこのLPだった。
レコーディングはすでに何曲か進んでいて、それまでは私の新しい上司にあたる守屋嘉一さん
が録音していた。守屋さんは私がもっとも尊敬していたミキサー。テイチク会館スタジオにい
た頃いつもアシスタントに付くのが楽しみだった。以心伝心、見えない糸でつながれていたの
かさそわれ、ニッポン放送サービスに移った。
それはともかく、守屋さんは加藤和彦のことがきらいだったのではないかと思う。「帰って来
たヨッパライ」で一世を風靡したフォーク・クルセイダースを解散した直後の録音。加藤和彦
さんのサウンド作りと、録音コンセプトは、噂に聞くロンドンあたりのやりかただと思った。
こういうの守屋さんはいやで、それで私に押し付けた……。今になってそう思う……。多分。
常識的な、教科書通りの録音しか経験のない私には、面食らう事ばかりだったが、とっても刺
激的で面白い録音だった。これが今聴くとどうってことないんですね。とっても画期的な録音
をしたと思っていたんですが・・・。
この時のアレンジャー、青木望さんと、クニ河内さんとは初対面。制作のパシフイック音楽出
版は時代の先を行く音楽出版社。私にとって刺激的な録音がさらに続いた。ニッポン放送第一
スタジオで録音。